談話室(ティータイム
第15話

キリスト(1)

 

       神が人となられた

私が魯山で静養していた時のことです。私は、魯山の野原や小鳥がとても好きでした。ある日、私は庭に米粒をまいておき、小鳥がその米粒を食べているのを見て喜びました。しかし、私がその小鳥たちのそばに近寄ると、小鳥たちはすぐ逃げてしまいます。私がある程度離れると、小鳥たちはまた、その米粒のところにきて食べるのです。私は、もし小鳥たちが私のそばに来てくれたら何と楽しいことだろうと思っていました。しかし、小鳥たちは人の心を知りませんし、常に人を避けるのです。そこで私は、もし小鳥たちに人の心を知らせたいなら、人が小鳥の言葉を使うか、あるいは、人が小鳥になる以外にはないと思いました。しかし実際には、私が小鳥に変わることはできませんし、私の心を小鳥たちに伝えることもできません。実は、神と私たちの状態も、これと同じなのです。神は、私たちを愛し、私たちに近づきたいのです。しかし、私たちは、神の心を知りません。神は昔、彼の多くのしもべたちを通して語られました。そして彼の御心、すなわち、彼が私たちを愛しておられるということを示されたのです。しかし、私たちはなおも、彼の御心を知らないでいました。そこで神は私たちの世界に一人の人となってこられたのです。その名はイエスです。それは、私たちがいつも言っているキリストです。人が小鳥になるということは人が低くなったということです。しかし、神が人になられたということは、それ以上に低くなられたと言うことができます。栄光なる神が人になられたということは、何とご自身をへりくだらされたことでしょう。しかしそれというのも,神が人と交わりを持ちたい、人にご自身の愛を伝えたいという、神の御心の現れなのです。

「初めに言があった。・・・・・・そして言は肉体と成って、わたしたちの間に幕屋を張られた」(ヨハネ1:1,24)

 

       わたしは命である

「わたしは命である」(ヨハネ1125

イエスが言われた言葉です。これはなんと簡素明瞭、しかも測り知れないほど大きな意味を持つ言葉でしょう。

わたしたちは、いのち、生命という言葉をあたりまえのように口にしています。しかし「生命とは何か」と問われるとき、はたと返答に困ってしまうのではないでしょうか。ここに二人の偉大な科学者の生命に対する考察を引用しましょう。

デンマークの理論物理学者ニールス・ボーアは1932年に開かれた国際光線療法会議で「光と生命」という特別講演を行ない、生物学においては生命の存在それ自体がそのまま受け取られなければならない基礎的事実であること、生命は原子物理学では説明できないことを主張しました。

インターフェロンの発見者、東京大学名誉教授、長野泰一博士は、「科学は叙述をしているだけで、『生命とは何か』の問には答えられない」と断言しています。

つまり生命とは、科学では説明のつかない、不思議な奥義的なものであるのです。

万物を創造された唯一の神はまた、「生命」をも生み出しました。そしてもし、「わたしは命である」と言うかたがおられるなら、そのかたこそ神ご自身であると認めなければなりません。なぜならイエス・キリスト以外に、古今東西いわゆる聖人、偉人と言われる人の中で、あえてこのように言い切った人は、だれ一人だにいないからです。

あなたは、いや自分には命がある、と言われるかもしれません。しかしあなたの命は、やがて朽ちるのです。死ぬべき時が来るなら、決してそこから逃れることはできないのです。そうであれば、それは真の命ではないはずです。

しかし、イエス・キリスト、彼は死よりよみがえりました。彼は死に打ち勝ちました。死を飲み尽くしました。これこそ真の命です。

もしあなたがこのおかたを持つなら、あなたには真の命があります。もしこのおかたを持たないなら、あなたには真の命はあり得ません。

 

       最大の発見

ある人が、大発明家エジソンに質問して言いました。「あなたの生涯の最大の発明はなんですか」。エジソンは言いました、「わたしの生涯の最大の発見は、神の子イエス・キリストがわたしの救い主であり、わたしのすべての罪を洗い清めてくださったことです」。

ある時、だれかが新聞紙上に、彼が不信仰であると発表したとき、エジソンは怒って答えました、「哲学的思考力を持っている人なら、認めざるをえない事実は受け入れるはずである。森羅万象が表現している状態から察しても、宇宙は実に全能者の意志の偉大なる成就である。もし至上の権能者の存在を否定するというなら、自分の知識をないがしろにするにも等しい。科学と信仰とは同一の源から出ているのであり、決して互いに矛盾したり衝突したりすることはあり得ない」。

 

出典:日本福音書房「福音例話集」

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