談話室(ティータイム




らくだの足跡   


昔、ある主人としもべがいました。しもべはイエスを信じていましたが、主人は無神論者でした。ある日、二人は旅行にでかけました。そして、ある旅館に泊まって、話し合っていました。すなわち、神がいるかいないかという問題でした。

しもべは多くの例(理由)を挙げて神はいると証明しましたが、主人は信じることができません。そのことで争いになり、主人は怒ってしもべに言いました。「神がいるのなら、今、即座に私に触れさせてくれ、そうしたら信じよう。そうでなかったら、絶対に信じられない。」  しもべはどのように答えたらよいかわかりませんでしたが、ある方法を考えました。

主人が眠っている間に起き上がって、旅館の庭にらくだの足跡をたくさん作ってから眠りにつきました。朝になり、主人は起きてかららくだの足跡がたくさん庭にあるのをみつけました。そこで主人はしもべに問いかけました、「昨晩、らくだが来たのか?」しもべは答えました、「いいえ」。しかし主人は「絶対に来た」と言い張ります。しもべは「ほんとうに来ていません」と再び答えて言いました。そうしたら、主人は「この庭にらくだの足跡があるのはなぜか?」と問いかけました。そこでしもべは、「らくだがいるなら、私に触れさせてください。そうしたら信じます」と答えました。「バカなやつめ、こんなにもらくだの足跡があるのに、らくだがいないと言えるか。」  

そこでしもべは答えて言いました。「旦那様、見てください!こんなにも美しい朝ではないでしょうか。太陽は東から上がって、大地に住む人を照らしています。花は咲き、鳥は鳴いています。これらは神がおられるという証拠です。らくだの足跡よりも多くの証拠があるのではないでしょうか!らくだの足跡はわたしが偽って作ることができますが、この宇宙に神が存在するということを人は偽って言うことはできません!なぜ旦那様は信じな いのですか?」

出典:『福音例話集』 日本福音書房 より



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