談話室(ティータイム


                      タイタニック号



「タイタニック号」は、全長259メートル、幅28メートル、46,000トンという世界最大で最新式の巨船、当時の金額にして750万ドルという巨額を投じた「豪華客船」でした。船の内部は水密ドアによって16の防水室に仕切られており、万一事故が起こって浸水しても沈まない、氷山にぶつかったぐらいでは沈まない、不沈船と考えられていました。

「タイタニック号」は超高級ホテル並みの設備を持っていました。広い食堂、バー、遊戯室、どれもこれも素晴らしいものでした。客室にはじゅうたんが敷き詰められ、重厚な調度品が置かれ、まさに「海の宮殿」と呼ぶにふさわしい豪華なものでした。

 「タイタニック号」は、1912年4月10日、多くのお金持ち、ビジネスマン、有名人など、旅客約3000人を乗せて英国からアメリカに向けての処女航海に乗り出しました。 航海は順調に進み、スピード新記録達成も確実と思え、船長以下乗組員は気をよくし、乗客も快適な海の旅に満足していました。夕食の時間になると、紳士や淑女たちは食堂に集まり、一流のコックの料理が次々と運ばれ、「タイタニック号」の事で会話が弾みました。食事が終わると、船の専属の演奏でダンスをしたり、ポーカーに興じたりして夜が更けるのも忘れました。

 ところが5日目の4月14日の深夜、突然すさまじい衝撃を受けました。大西洋の真ん中で氷山に衝突してしまったのです。ものすごい音と共に船体が大きく揺れ、船内の至る所から食器やガラス類が床に落ちて割れる音、人々の悲鳴などが聞こえてきました。 船は速度を緩めることなく、不意にぶつかったため、その被害は大変でした。氷山との衝突によって生じた裂け目から海水が滝のように流れ込み、次第に船が傾き、廊下やデッキに向かう階段は逃げまどう乗客であふれ、船内は大混乱になりました。

「タイタニック号」から最初のSOS が発信されました。救命ボートが次々に暗い海面に降ろされ、半狂乱になった乗客がわれ先にボートに乗り移りました。しかし、救命ボートはわずか20隻しかありませんでした。午前2時18分運よくボートに乗り込んだ人々が見つめる中で巨船は船尾を空中に持ち上げ、ついに海中に沈んでいったのです。助かったのは、わずか3分の1でした。  

 見張りの者が前方450メートル程の海面から高さ17〜18メートルの氷山を発見して、直ちに警報ベルを3回鳴らし、「まっすぐ前方に氷山を発見」と報告しましたが、衝突までの時間は37秒でした。しかし、事件当夜、実は、これより前に近くを航行中の船から5回にわたり「前方に氷山あり!」との警告を受けていたのです。けれども無線技師は「大丈夫」と警告に耳を傾けず、船長にも伝えなかったのです。やがて船長に伝えたのですが、今度は船長が「まあ、大丈夫だろう」と思いました。こうして、見張りの者が「氷山だ!」と叫んだ時には、もう遅かったのです。

 救命ボートに乗れなかった約1500名は零下2度の海上で凍死しました。不沈船といわれた「タイタニック号」は、皮肉にも英国からアメリカへの処女航海で沈んでしまったのでした。


               


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人生は航海にたとえられます。すべての人は何か素晴らしい明日を夢見て人生の旅に出ます。あるいは、人が生まれてきた目的、人が存在する意味を求めて旅をします。

2 人生には楽しいことがありますが、時には試練の波風を経験します。楽しい日ばかりではなく、悩みの日もあります。あるいは誘惑という嵐に遭うかもしれません。

3 わたしたちの乗っている船の前方に死の氷山があります。それはだれの心にも感じているものです。その日は近づきつつあります。これはだれにも訪れます。

4 わたしたちは神が用意された救命艇、「キリストと教会丸」に急いで乗り込む必要があります。主イエスのみ名を呼び求める者はみな救われます!

「人が一度死ぬことと、その後、裁きが定められている」(ヘブル9:27)。   

「見よ、今は喜んで受け入れられる時です.  見よ、今は救いの日です」。 (Uコリント6:2)



出典:日本福音書房 「恵みのことば」 第1号


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